「おかか事件」の全容を現場からお伝えします!
「こんなん3歳の子が食べたら、のどに引っかかって窒息しまわない!?」 サービス責任者加藤の言葉に、開発担当者の私は、 「え?かつお節で窒息?聞いたことありませんね!」
加藤「いやいや、これはあぶない」 麻田「これは『人参のしりしり』などでも使っているかつお節で、この厚みのある大きなかつお節が旨味をしっかり感じられるんじゃないですか!」
新メニューの試作確認での一幕です。 味は美味しいけど、かつお節が大きすぎるとのこと。
濃厚な風味のそうだかつおのふしを使用しており、味には絶対の自信を持っていた私は、譲りません。
麻田「かつおの濃厚な味が感じられるので、この大きさがいいんです!」
加藤「いや!ところどころに見られる大きなかつお節は固いし、子供には食べにくいと思う!」
麻田「・・・ちょっとかつお節について調べてみますね。」
かつお節は確かにいろいろなサイズがあります。 出汁を取る大きめの削り節から、
お好み焼きなどに練りこんでつかう粉末まで。
料亭なんかでは、おひたしに細かいものがちょこっと乗っていたりしますよね。
和え物などに使うには、大きめのしっかりとかつお節の存在感があるもののほうが、美味しい!
と思っていた私ですが、細かくしたかつお節でも試してみることに。
使用したのは、かつお節を薄く削った後にさらに破砕(カット)して、小さなサイズに仕上げたもの。
かつお節屋さん曰く「食べやすく、見た目にも美しく、豆腐などにそのまま振りかけるのに適したサイズ」とのことです。
実際に使用してみると、見た目ではかつお節の存在感は薄れましたが、旨味はしっかりと感じられました!!
こうして登場したのが『豆苗と薄揚げのおかか炒め』です。
細かなかつお節の原料を新たに仕入れることで、美味しさとお子様の安全を叶えました!
美味しければいいだろうではなく、 小さなお子様に食べていただくため、
お子様にとって食べやすいかどうか考えることがとっても大切だと身に染みた一件です。
「かつお節で窒息」はいささか大袈裟すぎかもしれませんが、
お子様にも安心して食べていただける「シェフの無添つくりおき」を目指して、
いろいろな角度から、日々改良を重ねております。
お気づきの点がございましたら、ぜひご意見をお聞かせください。