本格志向の味わいへ。鰆の幽庵焼きを改善しました!
皆様、こんにちは。メニュー開発担当の麻田です!
「シェフの無添つくりおき」は、日々、皆様に喜んでいただけるよう、料理長と共に新メニュー開発や改善を行っています。
今回は、「鰆の幽庵焼き」のリニューアルについてご紹介します!
「鰆の幽庵焼き」は長く定番メニューとしてご提供しておりましたが、どのような印象をお持ちでしょうか。
目を引くメニューではないので、特に記憶にない方も多いかもしれません・・・。
それでも、たれに漬け込んだ鰆は食べやすく、ひそかにご好評いただいているメニューなんです。
が、ここで「鰆の幽庵焼き」についてお詫びがあります。
本来、「幽庵焼き」とは、酒と醤油、味醂を同じ分量で合わせ、
そこへ柚子や酢だち、カボスと言った柑橘類の輪切りを加えた漬けダレにつけた魚を焼いたもので、
柑橘系の香りがよく、さわやかな風味を味わえるのが特徴の料理です。
シェフの無添つくりおきの「鰆の幽庵焼き」は、風味付けに生姜を使用していました。
メニュー開発当初、柑橘類を使わなかったのはお子さまにもおいしく食べてもらうため。
柑橘って酸っぱかったり、皮が苦かったりして、お子さまに受け入れてもらえなかった・・・という経験があったからです。
柑橘系は使用しておらず、厳密には「幽庵焼き」って言えるの?というメニューになっておりました。
本格志向の幽庵焼き作りの日々の始まり
お子さまにも受け入れられる味付けはもちろんですが、本物の幽庵焼きを食べて欲しい!と思い、
料理長と柑橘類を使用した本格志向の幽庵焼き作りの日々が始まりました。
柑橘の酸味を出してしまうと、今の食べやすい味から大きく変わってしまう・・・
でも、本格志向の幽庵焼きに柑橘類は必須です。
そこで、、、!香りづけになる「柚子皮」のみを加えることにしました。
醤油などのタレにしっかり漬け込み、焼き上げる工程は、今まで通り。
柚子の風味をかすかに感じる柚子皮の量にすること、果汁はあえて使用しないことが
お子さまに食べやすい味にするためのポイントです。
いざ、試作品を食べてみると、ふわっと柚子のいい香りがしてなんとも上品な鰆に!
また、柚子皮もしっかりとタレにつかり、焼き上げられているため、柚子皮独特の苦みを感じることはありません!
(それでも苦手な方は、皮は取り除いていただくことをおすすめします。)
社内スタッフのお子さまにも試食してもらいました!
一番心配していた、酸味ですが小さなお子さまも、「美味しい!」とバクバクと食べてくれました!
柚子の風味が魚の風味をマスキングして、魚の苦手な子も食べやすく仕上がったという意見も。(うれしい・・!!!)
これが「鰆の幽庵焼き」だよ!とお子さまにも胸を張って言えるメニューが完成しました。
今後、「幽庵焼き」としてご提供するものは”柚子入り”に変更いたします。
次回のお届けを、ぜひお楽しみにしていただきたいです。
引き続き「シェフの無添つくりおき」をよろしくお願いいたします。